築30年が経過し、特に塀ではひび割れや色あせ、黒ずみが目立っていたため、下地の補修を丁寧に行い、耐久性と汚れに強いフッ素塗料を使用して塀や外壁の塗装工事を実施しました。屋根では、棟の漆喰の剥がれた箇所を補修し、落ち葉が溜まっていた箇所を清掃するとともに、谷瓦をステンレス製に交換して耐久性を向上させました。また、塀と外壁の色を統一することで、汚れが目立っていた部分がきれいになり、建物全体が広々と明るく見える仕上がりとなりました。

塀には汚れや湿気によるカビが付着していたため、高圧洗浄を使って丁寧に洗浄し、きれいに仕上げていきます。

塗膜が剥がれたりひび割れが見られ、下地が傷んでいたため、適切な下地処理を施し、丁寧に補修しました。

下塗りにはフィーラーを使用し、下地の微細な凹凸やひび割れを埋めて塗膜の密着性を高め、耐久性を向上させました。その後、フッ素塗料による中塗りを行い、高い耐候性と美しい仕上がりを実現するための基礎をしっかりと整えています。この工程は、仕上げ塗装の耐久性と仕上がりの均一性を確保するために重要です。

仕上げ工程として、フッ素塗料による上塗りを行っています。この作業では、中塗りで整えた塗膜の上に高品質なフッ素塗料を均一に塗布することで、耐候性や耐久性をさらに高め、美しい光沢と色彩を長期間にわたって維持できる仕上がりを実現しています。フッ素塗料は紫外線や雨風に強く、建物の外観を保護すると同時に、美観を際立たせる役割を果たします。

トタン壁にはサビが発生していたため、専門的なケレン作業を実施し、劣化した塗膜やサビを丁寧に削り落とし表面を均一に整えます。また、表面に付着した汚れや油分も完全に除去することで、塗料がしっかりと密着し、防錆性能を最大限に発揮できる状態を作っています。この下地処理が、塗装の仕上がりと耐久性に直結する重要なプロセスです。
サビ止めを塗った後上塗り一回目を塗っていきます。

波トタン壁に上塗り2回目を塗っています。

本宅の施工前です。
外壁に経年劣化で汚れが付着し、基礎がひび割れたりして傷んでいますので、下地補修していきます。

高圧洗浄機を使用して表面の洗浄を行っています。この工程では、高圧の水流によって壁面や塀に付着した汚れ、カビ、藻、古い塗膜の劣化部分を効率的かつ徹底的に除去します。特に、塗料の密着性を損なう汚れや粉塵を確実に取り除くことが目的です。高圧洗浄は、表面を滑らかに整え、次の塗装工程で塗料の吸着効果を最大限に引き出すために欠かせない重要な下地処理の一つです。

ひび割れ部分にはコーキング補修を行っています。この工程では、建物の構造に生じたひび割れに柔軟性と耐久性を持つコーキング材を充填し、雨水や湿気の侵入を防ぐことで、建物内部の劣化を抑える役割を果たします。

本宅の外壁に下塗り材としてフィーラーを丁寧に塗布しています。

現在、フッ素塗料を使用した中塗り工程を行っています。この作業では、下塗りで整えた下地に高性能なフッ素塗料を均一に塗布し、塗膜の厚みを確保するとともに、仕上げ塗装の色彩と耐久性を向上させる基盤を作ります。フッ素塗料は、一般的な塗料に比べて耐候性が高く、紫外線や雨風による劣化を防ぐ特性を持っています。中塗り工程では、塗膜の密着性を高めるために、塗料の適切な量と塗り重ねを徹底し、最終的な仕上がりの美観と長期的な保護効果を確実にする重要な段階です。

フッ素の上塗りを塗っています。
現在、フッ素塗料を使用した上塗り工程を行っています。この工程では、中塗りで整えた塗膜の上に高品質なフッ素塗料を丁寧に塗布することで、仕上げの美観と保護性能を最大限に引き出します。フッ素塗料は耐候性、耐汚染性、光沢保持性に優れ、紫外線や雨風による色褪せや劣化を長期間抑える特性があります。上塗りは塗装の最終層となるため、均一な仕上がりを確保するために、塗料の適切な配分や塗布方法を厳密に管理し、滑らかで美しい外観を実現します。この仕上げ作業により、建物の外壁は長期にわたり高い耐久性と美観を維持することができます。

基礎部分に劣化が見られるため、適切な補修作業を進めています。この工程では、基礎のひび割れや欠損箇所に補修材を使用して、強度と密着性を確保しながら丁寧に補修いたしました。

基礎の補修完了です。

腰壁のミュールコート部分にクリヤー塗料を塗布しています。この工程では、ミュールコートの質感やデザインを活かしながら、透明な保護層を形成することで、美観を維持しつつ耐久性を向上させる役割を果たします。クリヤー塗料は、紫外線や雨風からミュールコートを保護し、色あせや劣化を防ぐとともに、石が落ちない役割も果たします。

聚楽壁の塗装作業を進めています。この工程では、聚楽壁の特徴である独特の質感や風合いを損なわず、劣化や汚れから保護することを目的としています。湿気や通気性に配慮した塗料を使用しています。

施工前です

施工後です。

施工前です。

施工後です。

瓦工事では、モルタルが剥がれている箇所が見受けられ、このままでは水が入り込む恐れがあるため、新しい屋根用の漆喰を丁寧に塗り直して補修していきます。

瓦谷は銅板を使用していましたが、銅は時間の経過とともに薄くなり、穴が開くリスクがあるため、耐久性の高いステンレスに交換しました。工事中は施主様に多大なご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
施主様が安心して快適にお過ごしいただけるよう、心を込めて施工を進めた結果、「暑い中ありがとうございました」「職人さんが若くて真面目に一生懸命作業してくださった」とのお言葉をいただき、大変喜んでいただけました。こちらこそ、誠にありがとうございました。