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福山市「日本家屋の外部塗装|軒裏の木部を活かした美しい仕上がりに」

  • 日山菜摘
  • 7月24日
  • 読了時間: 4分

更新日:7月25日


軒裏の木部のあしらいが美しく、ミュールコートの腰壁や聚楽壁など、現代の新築ではなかなか見かけることの少なくなった、風情ある日本家屋の外部塗装を行いました。


長年の雨風にさらされて劣化していた木部は全体的に白っぽく変色し、色ムラが目立ち、徐々に木の繊維が劣化しているような様子でした。

外壁も、色あせに加えて軒裏の白い部分には黒い汚れが付着し、全体的にくすんだ印象となっていました。外壁は耐用年数20年のフッ素塗料を使った吹付け塗装で、落ち着きのある上品な仕上がりとなりました。

築年数を重ねた建物だからこそ、伝統的な趣を大切にしながら、各所の素材や状態に合わせた適切な施工を行っています。日山塗装では、現場の建物の状態をしっかりと確認し、お客様にわかりやすくご説明した上で、適切な施工方法や使用する塗料の種類・グレードについて丁寧にご提案しています。

また、事前にお客様のご希望をしっかりと伺いながら、各所の工事内容を明記した資料を作成し、工事に入る前にしっかりと共有させていただきます。

こうした丁寧なご説明と情報共有により、工事中や完了後の「思い違い」や「認識のズレ」といったトラブルを未然に防ぐよう努めております。



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足場を組み、養生シートを張ったうえで、高圧洗浄を行っています。長年の雨風で付着した汚れを丁寧に洗い流していきます。軒裏、外壁はもちろん、窓や網戸なども洗浄します。

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養生を行ったあと、ひび割れのある箇所をコーキング材で丁寧に補修しています。下地を丁寧に整えることで、仕上がりの美しさと耐久性を高めます。


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聚楽(じゅらく)壁の一部が剥がれていたため、状態を確認しながら補修を行います。下地を整えることで、塗装の密着性と仕上がりの美しさが向上します。


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補修した所です。


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基礎の塗膜が剥がれていたため、補修を行いました。


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基礎の補修をしました。


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カチオンシーラーを吹き付けています。

下地に深く浸透し、素地をしっかりと固める効果があり、上塗り塗料の密着性を高める下塗り材です。

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下塗りのソフトサーフSGをローラーによる手塗り工法で塗っています。微弾性のある下塗り材で、小さなひび割れをカバーしながら下地を整え、上塗り塗料の密着性と美しい仕上がりを助けてくれます。

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軒裏の白色をフッ素塗料で吹き付け塗装していきます。

フッ素塗装は、耐久性・防汚性・耐候性に優れており、長期間美観を保てるのが特長です。


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フッ素塗料を吹き付け塗装で仕上げています。

軒裏との色の境目は、滲まないよう丁寧に吹き付けでライン出しを行いました。

吹き付け塗装は、ローラーでは表現しにくい均一でなめらかな質感が得られ、細部まで美しく仕上げることができます。


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棟の三角部分(妻側)の塗装を行いました。

細部まで丁寧に仕上げ、建物全体の印象がより引き締まるよう意識しています。


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腰壁上部の「帯(たい)」部分の塗装を行いました。建物全体の印象を引き締めるアクセント部分のため、丁寧に仕上げています。

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玄関の軒裏。梁や柱の木部の塗装前です。

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ルーバーの塗装前です。


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木の風合いを活かせる専用塗料を用いて、丁寧に塗装を施しました。

自然な質感を保ちながら、塗膜としての保護性もしっかり確保できる仕上がりとなっています。

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ルーバーにもしっかり色が入って、とても素敵に蘇りました。


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Before



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After

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After



塗装工事完了です。

施主様が「新築の頃を思い出しました」「きれいにしてくださってありがとうございました」と、ご夫婦で大変喜んでいただけました。

こうしてお客様にご満足いただけることが、私たちの何よりの励みです。日山塗装では、このような趣のある日本家屋の塗装を得意としており、これまでにも多くの施工実績がございます。伝統的な建物の風合いを大切にしながら、美しく、長持ちする仕上がりをご提供しております。ぜひ、他の施工事例もホームページにてご覧ください。今回も、お客様のご要望をしっかりと伺い、ご希望に沿った仕上がりを目指して丁寧に作業を進めました。経験豊富な職人が細部まで心を配り、安心してお任せいただける現場となりました。また、日山塗装では若手職人の育成にも力を入れており、現在は塗装技能士の資格を持つ若手と、今年入社した新人職人が在籍しています。現場では先輩職人のもとで、基本から丁寧に技術を学んでおり、皆で力を合わせながら日々成長を目指しています。

今回の現場でも、職人たちにあたたかいお声をかけていただき、誠にありがとうございました。そのようなお言葉が、若手にとっても大きな励みとなり、職人としての自信につながっています。

これからも、技術の継承と信頼される仕事を大切にし、一つひとつの現場に誠実に向き合ってまいります。

今後も、お住まいのことを気軽に相談できる存在であり続けられるよう、誠実に対応してまいります。このたびは誠にありがとうございました。






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